【深く考える】残業のこと

働き方改革、時短

はじめに

みなさん残業してますでしょうか? 僕は毎日1~2時間程度残業しています。

一か月あたり20日程度の実働日数なので、だいたい月20~40時間くらい残業している計算になりますね。

2019 or 2020年4月に試行された残業規制(名前は忘れました)が入ってから少しずつ減ってきましたが、会社に入った新入社員のころからあまり変わらず20~40時間/月くらいです。

以前は残業した分、給料もらっていましたが、今では謎の「裁量労働」になったので、残業したからといって給料が増えるわけではないです。

では、なぜ自分は残業しているのでしょうか? 

給料も増えないのであれば、残業せずに定時間で終わった方が得ですよね。そんなに毎日残業するほど仕事があるのでしょうか? 自分がいなければ会社の業績が、がくっと悪くなるのでしょうか? 残業しないと会社をクビになって無職になってしまうのでしょうか?

と疑問に思ったので「残業」について深く考えてみました。

残業とは?

さて「残業」とは何でしょうか? 
1日の定時間は会社ごとに決まっていると思いますが、その定時間を超えたら「残業」になります。

原則は労働基準法第32条で1週間40時間、1日8時間と決まっています。

厚生労働省

正確にはこの引用文に書かれている時間を超えると、「法定時間外労働」といって、いわゆる「残業」になります。

勤務時間の上限は法律で決まっていますか。
勤務時間の上限は法律で決まっていますか。について紹介しています。

IT業界は「きつい」、「残業が多い」、「帰れない」という噂をよく聞いてましたが、僕の所属している部署はそれほどでもない感じでした。

僕はITエンジニアです。
SIerのインフラエンジニアですが、比較的マイペースで仕事が進められた恵まれた環境だったのかもしれません。

比較的、開発系のエンジニアのほうが残業多い印象はありますね。

残業の法律

最近だと、2019 or 2020年4月から施行された「働き方改革法案」(名前は検索しました)が企業にとっても、個人にとってもインパクト大きかったのではないでしょうか?

実際、僕の会社も一時大騒ぎでした。それまで平然と残業していたのが突然、

「残業はこの時間を超えたら絶対ダメだ」
「超えそうなやつは強制的にプロジェクトから外れてもらう」
「残業が管理できない人間は仕事ができない」

という会社の強い意志が事前に末端まで伝わってきてましたので、

「そんなの無理でしょ」、「どうすればいいの?」

という周りの声が多かったです。

そんな声が多数上がってきても、誰も答えは持ってないので、

「残業時間超えない方法は自分たちで考えてね」

でした・・・

時間外労働の上限について、月45時間、年360時間を原則とし、臨時的な特別な事情がある場合でも年720時間、単月100時間未満(休日労働 含む)、複数月平均80時間(休日労働含む)を限度に設定。

働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律

では、なぜ残業するのか?

それでは、改めて「なぜ自分は残業するのか?」を考えてみました。

以下、理由としてマッチしそうなことを★の数で表現しています。
(最大★5つ)

会社のため

☆☆☆☆☆

んー、これはほぼ無いですね。
「売上・利益が〇〇ですよねー」、「予算は〇〇ですよねー」と口で言うことはありますが、会社のために仕事している感覚はあまりありません。
(大きな声では言えないですが)

ただ、会社自体はアットホームで居心地はよく、まじめでいい人が多いので、不満はありません。

倒産すると路頭に迷ってしまうので、倒産しなければいいくらいの感覚でしょうか。

残業してると評価される

☆☆☆☆☆

他の会社はどうかわかりませんが、僕の会社は「残業」=「評価」には繋がらないですね。
昔は多少そんな雰囲気もあったかもしれませんが、今ではほぼありません。

「残業」で他の人のフォローしているとか、若手の面倒見てあげてるとかだともちろん評価の対象になりますが、その場合は「残業」が主体ではなく、「他者のフォロー」、「面倒見の良さ」が評価されているだけで、単純に残業時間が評価されているわけではありません。

負けず嫌いだから

★☆☆☆☆

周りの人が優秀だと自分も追いつくために、人並み以上にがんばる必要があります。
その場合、残業につながることはあります。

でも、僕の場合は負けることが受け入れられないかというとそうでもないので、残業の理由にはならないかなーと思います。

繁忙期がある。優先度の高いタスクが突発的に降りかかる

★★☆☆☆

たしかに忙しいときは定時間で仕事が終わりません。
必然的に残業でカバーすることになります。

とくに優先度が高く短納期で突発的に「やらなければならない」タスクが降りかかってきたときは、残業せざるを得ません。

システムの障害や、セキュリティインシデント疑いが発生したときはこのケースにあてはまります。

ただ、一年中、日々こんなことが発生してるかというと、そうでもありません。僕の部署ではシステム障害やセキュリティインシデントはレアケースです。
それに、その分それ以外の日の残業を減らしたりはできるので、「なぜ残業するのか?」の理由としてはもう少し何かしっくりきませんね。

そもそも1人の業務量的に定時間内に終わらない(年中)

★★☆☆☆

これはよくあると思いますが、そもそもがおかしいですよね笑

だって、法律で以下のように決まってるのですから。

「原則は労働基準法第32条で1週間40時間、1日8時間と決まっています。」

原則、1日8時間と決まっているのであれば、残業することは原則法律違反なのです。

でも、僕は会社に対して「そもそも残業するのはおかしい」と言ったことはありません笑

業務量が多く定時間で終わらない場合、他の人にタスクを回せば定時間で終わることもあります。ただ、いったん受け持ったタスクを人に渡すのは気が引ける人が多いのではないでしょうか?

僕もよほどのことがないかぎり、自分のタスクは人に渡しません。

そうすると必然的に残業することになるので、残業の理由としては真っ当ですよね。

ただ、その日中にやらないといけないかというと、納期の調整をして翌日に回すことができれば、残業は無くなります。

「そんな簡単に納期調整なんてできない」、「納期守らないと怒られる」、「周りに迷惑がかかる」、「納期は決まってるので守って当たり前」・・・

たしかに、このあたりを考えると納期調整は困難なことが多いですよね。

でも、その日定時後にプライベートの予定がある人とか、家族の記念日とかだと、その日中にやらないといけない優先度の高い仕事があっても、問答無用で仕事を終わらせる人が多いのではないでしょうか?

僕も家族との予定とかある日は、問答無用で仕事は終わらせます。

「業務量が多い」は残業する理由にはなりますが、本質的には決定的ではないような気がします。

みんな定時後に連絡してくることが多いから

★★☆☆☆

これはちょっとあるかも。
みんな残業していると定時後のほうが落ち着いて連絡できるので、周りの人に引きずられて残業することになります。

テレワークになってから、なぜか会議の数が増えて朝から定時までずっと会議続きの日も結構あります。

そんなとき自分のワークをするのが定時後になってしまうので、連絡とりあうのは定時後になることは多々あります。

でも、「返事はまた明日」と言えばいいだけなので、残業する理由としてはまだ少し弱いですね。

みんな残業してるから何となく

★★☆☆☆

上と似てますが、みんな残業してると何となく残業するのが当たり前になって、何となく「まだ仕事終わるにはまだ早いかなー」という感覚になりますよね。

会社に出社していたころは、たしかにそんな「空気」はありましたが、コロナでテレワークが始まってからは、「空気」を感じ取ることが逆に難しくなりました。

テレワークになっても劇的に残業時間が減ってるわけではないので、僕の場合はそれほど当てはまらないようです。

残業に家族の理解がある

★★★☆☆

たまに21時、22時ごろまで仕事をしていると、さすがに文句を言われますが、19時、20時くらいであれば残業していても特に文句は言われません。

いつも残業時間が安定しているので、そのあたりは理解を得られてるのかもしれません。
「いつまでも残業してないで少しは家事手伝って」とか愚痴を言われることは今までなかったと思います。

もしくはあきらめて言ってないだけかもしれませんが・・・

さすがに、
「そんなに残業ばっかりしてるんだったら、実家に帰ります」
と嫁に言われたら残業できないですからね。

テレワーク始まってからは、用事があるときは手伝っているので、多少残業していても家族サービスは向上してるはずです。

大した趣味がない

★★★☆☆

これはけっこう当たりな感じがしてきました。

キャンプとかアウトドアは好きですが、趣味と言えるほど頻繁に行くわけでもなく、活動するとしても休日なので、仕事を定時に終わらせる目的にはならないです。

音楽聞くのも好きですが、ダラダラ聞いているだけで趣味とも言えず、ゲームもやらないので、これも仕事を定時で終わらせる目的にはなりません。

逆に、仕事を終わらせるだけのモチベーションとなる趣味がある人は、結構残業しない人が多い印象はありますね。

仕事を定時に終わらせてもやることがない

★★★☆☆

上の「大した趣味がない」と同じ理屈ですね。

実際、たまーに会議続きで内容が濃い会議が1日中続いた場合は、定時で仕事終わらせることもあります。

そんな場合はたいてい「仕事終わった? じゃあこれ手伝って」、「いま暇? あれやっといて」、「今、手が離せないから、これよろしく」と家の仕事で満たされていきます笑

要するに「暇?」と言われても、「仕事」以外で言い返す物事が何もないわけです。

家族サービスは重要ではありますので、最優先になるわけですが、そのあたりのことがなかったら、「何やろうかなー」とぼーっとスマホ見てるだけで一日が終わってしまうかもしれません。

子供も夜は勉強で忙しいのであまり相手にしてもらえません笑

自己満足

★★★★☆

単純ですが、深堀りしてみるとこれがけっこう当たりかも。という気がしてきました。

80点くらいの資料でも時間があればもう少し100点目指したくなることはよくあります。

パワポのフォントの大きさ変えてみたり、図形の色や大きさ変えてみたり、日本語書き直してみたり笑

やってるときは真剣ですが、改めて振り返ってみると我ながらバカバカしいことに時間使っているかもしれないですね。

まー、お客さんレビューとか納品物の場合はドキュメント品質も重要なので、100点目指さなければならないケースもありますが、社内向け資料やプロジェクト内部資料とかは、そこまで気合入れなくていいケースでも自己満足で時間かけてるかもしれません。

他人の評価は意識してないですが、自分自身の自己評価がけっこう残業のモチベーションになっているのかも。

多少仕事の質が悪くても会社クビになるわけでもないし、他人に大きく迷惑かけるわけでもないし、給料ががくっと減るわけでもないし、きっと自分の人生が大きく変わることは今後もないでしょう。

そう考えると、毎日基本的に定時で仕事終わって残業しなくてもいいような気もしてきました。

その分、家族のためとか別のことに時間割り当てたほうが、きっと今後の人生も大きく変わってくるはずです。

まとめ

ダラダラ書いてると思ったよりも長くなってしまいました。
原因がわかるまで深堀りしようと思っていましたが、根本的な原因にたどり着くにはもう少しというところですね。

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