ITエンジニアの将来性、年収

ITエンジニア全般
えんぞう
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これからITエンジニアを目指す人、ITエンジニアにはなったけど将来このままの職業で食べていけるのか心配な人、将来性のある職業を探している人など、みなさんの経緯は様々だと思います。ITエンジニアに将来性があるかどうかは気になりますよね。まずは政府の動向からみていきましょう。

政府のIT戦略

デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDXを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げることを目指します。

組織情報|デジタル庁
デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDXを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げることを目指します。

みなさんご存知のとおり「デジタル庁」が発足しました。コロナの影響もあり一般企業も一気にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいますが、世界から遅れをとっている日本もIT戦略をたちあげています。政府のIT戦略に重要な要素はたくさんありますが、1番重要なのは人材です。これは政府だけでなく民間企業もそうですが、少子化の影響もありIT人材が不足するのは間違いありません。今後も人材確保がIT戦略において重要な課題となります。

えんぞう
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現在でもそうですが、今後未来に向けてよりいっそうITエンジニアが重宝されると考えられます。将来性の観点ではITエンジニアを目指すのは間違いではないでしょう。

【参考】IPA人材白書2020

IPA人材白書によるとIT人材の不足感については年々増加傾向です。これだけでもIT人材の需要が年々高まっていることがわかると思います。現場レベルでも同じ印象で、年々スキルのあるIT人材は集まりにくくなっているのが現状です。

IPA人材白書2020

ユーザー企業におけるIT人材の“量”に対する過不足感について5年間の変化を示したものである。IT人材の“量”に対する過不足感の割合を経年で見ると、2019年度調査結果では「大幅に不足している」割合が1.9ポイント上昇と、上昇幅は小さくなっているものの年々高くなる傾向にある。

https://www.ipa.go.jp/files/000085256.pdf

ITエンジニアの年収

えんぞう
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みなさん一番気になるのは年収ではないでしょうか?

2021年現在、ITエンジニアの平均年収は500万円前後という情報が多いようです。あくまでも平均なので、職種や会社、組織の体制、システムの上流工程・下流工程などによって大きく異なりますが、サラリーマン全体の平均よりは高めとなっています。

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長年ITエンジニアを勤めてきた経験や、同業のいろんな人の情報を聞いた感じとしては、平均的な職種に比べるとITエンジニアの年収は高いと思っています。年収1000万円超えている人もたくさんいます。ただ、本記事にも記載していますが「ITエンジニア」といっても「スポーツ選手」と言ってるのと同じくらい幅広く、広義の意味なのでそのあたりは要注意です。

一般的なことですが、誰でもできる領域で人材がたくさんいる分野の仕事は年収が低く、高いスキルや経験が必要な領域の仕事は年収が高くなる傾向になります。

残り人生が長いみなさんにとっては、年収もそうですが将来性も重要だと思いますので、収入の面では比較的安心できるほうかなと思います。今でもそうですが人材不足が顕著な分野なので生活するのには困らないと思っています。

なので、これから企業(あるいは勤め先)を探すみなさんは、この記事にあるITエンジニアの分類を検討したうえで、収入よりも「やりたいことができるか」「モチベーション高く仕事ができるか」を意識しながら仕事先を見極めてもらえればと思います。

あと最近、働き方も変わってきておりフリーランスという形態で仕事をする人も増えています。またコロナの影響もありテレワークという働き方も一気に普及してきました。ITエンジニアはこれらの働き方と相性がよく、比較的自由に仕事ができるのも魅力の1つです。この点でもITエンジニアが将来性のある仕事と言えるのではないでしょうか。

【コメント】
ITエンジニアは努力が報われる業種です。
努力すればするほどスキルが身に付き、自分自身が向上していると実感できます。努力すればするほど上のレベルにいけます。万が一ブラック企業に入ってしまったとしても日々スキルアップの努力をすれば、次のチャンスは必ず見つかります。ITエンジニアは特に今はどこも人材不足です。日々スキルアップを意識しましょう。

ITエンジニアの分類

さて「ITエンジニア」と一言で言っても、いろんな種別、タイプ、組織体制など様々です。「スポーツ」と同じくらい幅広い言葉だと思っています。ITエンジニアに将来性があるといっても、「ITエンジニアになりたい」と思って会社に入ってみたら「イメージしていたのと違う」となる人は多いと思います。

「ITエンジニアになる」と決心した後はここが大事なポイントです。まずは「ITエンジニア」について分類していきましょう。

立場ごとの分類について

立場説明
企業内SE企業の社内システムを担当する人
SIerのSE自分の会社とは別の他企業(お客さん)のシステムを導入する人
人材派遣のSE上記の「企業内SE」、「SIerのSE」の支援として人材派遣される人
形態ごとの分類

「立場」の観点で大きく分けると上記3つくらいになると思います。補足すると「SIerのSE」が所属している会社も社内システムはありますので、「SIerのSE」は「SIer自身の会社の社内システムを担当する人」も含まれてもおかしくないかもしれませんが、本説明では「SIer自身の会社の社内システムを担当する人」は「企業内SE」のほうに含みます。

ジャンルによる分類

分類方法はその自体や人によって定義の違いはありますが、おおむね以下のように分類できます。一般的な分類は情報処理技術者試験を主催しているIPAや他のサイトの情報も参考にしてください。

長年ITエンジニアを務めてきた経験からアレンジした分類が以下になります。広義の意味で「ITエンジニア」の類似語として「SE(システムエンジニア)」という用語を使う場合もありますが、一口に「SE」といってもいろんなジャンルの職種があると思ってください。

そういう意味では「SEになりたい」だけだと、「スポーツ選手になりたい」と言っているのと近いですね。スポーツといっても様々なスポーツがありますので、その人にとって適性が有る無しや面白いかどうかが変わってきます。スポーツと違って難しいのはITエンジニアの場合、実際に仕事を始めないとどういった職種なのかイメージがわかないという点が難点です。スポーツの場合は観戦することもできるし、実際に自分でやってみて好きなスポーツを選択できますが、ITエンジニアの場合、事前に体験するのは難しいでしょう。これは日本のように新卒が優遇される社会だとすぐには解決できない課題かもしれません。

開発系

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • アプリケーションエンジニア
  • Web系エンジニア
    • フロントエンジニア
    • サーバサイドエンジニア
  • 組み込みエンジニア、IoTエンジニア
  • AIエンジニア、データエンジニア

インフラ系

  • インフラエンジニア
    • サーバエンジニア
    • ネットワークエンジニア
  • クラウドエンジニア
  • データベースエンジニア
  • セキュリティエンジニア

運用・保守系

  • オペレータ、システム監視
  • 運用エンジニア
  • 保守エンジニア
  • ヘルプデスク、サービスデスク

どれが楽しいか、どれがやりがいがあるかは人によって異なりますが、プログラムが好きな人は「開発系」、コンピュータを動かすのが好きな人や、ものを動かすのが好きな人は「インフラ系」のジャンルが向いてるかなと思います。

最近だとクラウドやAI、データマネジメント、セキュリティのスキルが重宝されています。たとえば「インフラエンジニア」はインフラのスキルだけではなく、プラスアルファでセキュリティのスキルを持っていると大きな武器となるでしょう。

フェーズごとの分類

ITのシステムにもサイクルがあり、一定期間でリプレースや更改というイベントがあります。以前はサーバ、ストレージ等の物理的なハードのサポート期限、保守期限ごとにリプレースがありました。最近はクラウドサービスを利用する企業が増加しており、一定期間ごとのリプレースサイクル自体が無くなってくるのかもしれません。

企業がシステムを導入するにあたっては、IT戦略からシステム化計画等の上流工程を経てシステムの導入を検討します。そのあとITベンダーに依頼するためにRFI/RFPを準備するか、社内SEでシステムを開発するか分かれ道ができますが、システムを導入するプロセスはどこの企業もほぼ同じプロセスになると思います。ウォーターフォール、アジャイル等、プロジェクト進行方法によって少し変わってきますが、企画→開発・構築→運用という流れは同じになります。企業の責任者やプロジェクトマネージャは最初から最後まで面倒みることが多いですが、ITエンジニアはスキルに応じて部分的に参画することがあります。

  • IT戦略、システム化計画
  • 要件定義
  • 設計
  • 開発、構築
  • テスト
  • システムテスト、受け入れテスト
  • 運用・保守

一概には言えませんが上流工程ほど頭を使うことが多く、下流にいくほど手を動かす業務が多くなります。技術スキルが重要になってくるのは「設計」、「開発、構築」フェーズ前後が技術スキルが重要になってきます。ITエンジニアが比較的多いのもこのあたりのフェーズです。どのフェーズを担当するかは経験や立場で変わってきますが、どのフェーズを主に担当したいのかを考えておくと仕事を始めてから「ITエンジニアとっても想像と全く違った」という後悔も少なくなるでしょう。

システムをSIer(SIベンダー)に依頼する場合、一般的にシステムを利用する側の企業が担当するのは「IT戦略、システム化計画」のところで、そのあとSIerが担当する要件定義、設計に進みます。システムのテストが終わりSIerから納品されたあとは、また利用する側の企業が運用をみることになります。運用に入ったあともSIerは保守というサポート業務を請け負うこともあります。

【コメント】
あなたがSIer側の企業に入るか、システムを利用する側の企業(ユーザ企業)に入るかによっても役割や担当する領域が変わってきます。どちらがいいとは言えないですが、経験やたくさん転職した人の話を聞いた限りでは、やはりSIerの企業のほうが技術スキルは高い傾向にあるようです。お客様へシステムを納品する立場上、お客様であるユーザ企業のSEよりスキルが高くないと顔向けできないので、その傾向があるのは正しいと思います。ただ、ユーザ企業でもスキルの高い人はたくさんいます。「自社のシステムがどうすれば良いシステムになるか」という目的意識をもって技術を磨いているため、運用を見据えた技術ノウハウはSIerには持ってない強みと考えています。なかなかSIerは運用観点までは目が届かないことも多く、これがユーザ企業とSIerのギャップとして問題になることも多いです。(そのために要件定義をしてシステムを作るのですが、なかなか双方の経験値が無いと、なかなかこの溝は埋まりません)

ITエンジニアはきついのか?

将来性、年収に続いてみなさん気になるところではないでしょうか? 

「仕事が終わらない」、「帰れない」、「つらい」・・・

などITエンジニアにはいろんなイメージがあると思います。実際ブラック企業もあるとは思いますが、企業はホワイトでも一部のプロジェクトが炎上して上記のような状況になっているケースもあります。

他の職業と比較したことはないので一概には言えないですが、ITエンジニアの場合は、そもそもスキルのある人材が不足しており、初心者でも現場で頭数として入れられていることが多いのが原因の一つと推測しています。あとはシステムという見えないものを作り上げているため、進捗管理やスケジュールの見通しが立てづらいというのも1つの特徴でしょうか。製造業の工場、工事現場などは各工程ごとに人が何人いたら何時間でどれだけ進むかとかわかりやすいのでその違いはあるのかもしれません。

納期だけ決まっていて、計画も絵にかいた餅状態で、根拠のないスケジュールのまま進んでいるプロジェクトも良く見かけます。

プロジェクトがきつくても、みんな大学の研究室のようなノリでやってるケースもあるので、残業が多くても楽しい場合もあります。

「きついか」、「きつくないか」は企業、プロジェクトによってさまざまですが、一番重要なのは「自分のやりたいことができているか」が重要だと思います。仕事を始めたみなさんは「この仕事は自分のやりたかったことなのか?」を常に意識することが大事です。

まとめ

えんぞう
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ITエンジニアの将来性、ITエンジニアの分類についてはイメージつかめましたでしょうか?

「ITエンジニアになって良かったか?」と聞かれれば、「yes」と 言えます。もちろん辛いことや行き詰まって途方にくれたこともありますが、今となっては良い経験です。それ以上に達成感や努力が報われたことが多く、また多くのことを学んで人間として成長できたと考えています。

向き不向きは人それぞれですが一人の意見として参考にしてもらえれば幸いです。

参考

ITエンジニアになるためのスキルアップの参考まで。

「ITエンジニアの将来性、分類はわかったが何から始めればいいかわからない」といった人は、専門家の講義の動画を見るのもおすすめです。動画なのでわかりやすくどういった仕事なのか雰囲気がわかるとおみます。

【Udemy】世界最大級の学習プラットフォーム

ITエンジニアになるためにおすすめの教材としてUdemyをおすすめします。いくつか受講したことはありますが、どれも講義として体系的に学べるものが多いです。金額も割引のときは1千円、2千円台の講義もあり、比較的リーズナブルな印象です。

個人用とは別にビジネス版としてUdemy for bussinessというサービスもあり、日本企業で導入している会社も多いので信頼性は高いです。あとは世界最大級というだけあって利用者も格段に多いようです。

基本的に動画を視聴して自己学習することになりますが、自分で評判の良い講義を選択できるので自分のペースで学習を進めたい人におすすめです。

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